PT-9610 Radiometer・PD-2T Laser Power Detector

多くの場合、レーザーパワー測定に要求されるパラメータはレーザー出力値です。しかし、アプリケーションによっては パワーノイズ特性が出力値同様 重要なパラメータになる場合があります。通常レーザーパワー測定に用いられる測定器は、検出器の特性として積分時間を長くとるため、ノイズ信号を忠実に再現することには制限があります。

このようなパラメータを要求するアプリケーション例として、レーザーイメージングスキャナーがあります。これらのシステムでは非常に早いスキャンニングが要求され、したがって高速な検出システムを必要とします。光源として用いたレーザーのノイズレベル・雑音特性は画像の解像度に直接影響を及ぼします。

1996 年ギガヘルツオプティック社は、レーザーイメージングスキャナーの主要メーカーと共同で、生産とフィールドサービスに用いるハンディーなメーター PT-9610 を開発致しました。その後 PT-9610 は、この種のアプリケーションにレーザーを供給するレーザーメーカーの標準となりました。PT-9610は、2っの基本モードで動作します。レーザー出力は CW モードで測定されます。パルスパワー発振の平均(変調成分)が測定され、6っの異なる方法で分析することができます:

  1. 最大 1MHz までの実効出力値(RMS)
  2. 低周波数値 - 830Hz(-3dB)、480Hz(-1.5dB)
  3. 高周波数値 - 280Hz(-3dB)、480Hz(-1.5dB)
  4. 負のピーク値
  5. ピークツーピーク値
  6. 正のピーク値

PT-9610 の PD-2T レーザパワー検出器は、機器内部の狭いスペースに簡単に配置することが出来るロープロファイルの検出器 (厚みはわずか 8mm) で、取り外し可能なグリップが付いています。合成 ODM98 コーティング材を使ったミニチュアの積分球と、高速 PIN シリコンフォトダイオードを組み合わせたユニークな設計思想は、入力 120mW と 1MHzまでの検出範囲を提供いたします。放射パワーの感度校正は 350nm〜650nm の間 10nm ステップおきに、351nm、364nm、405nm、426nm、441nm、458nm、473nm、476nm、488nm、496nm、514nm、532nm、543nm、568nm、594nm、612nm、633nm、647nm に補正されます。キャリブレーションデータは、検出器のキャリブレーションデータコネクタに格納されています。

【特 徴】
  • レーザー出力測定
  • 測定波長 350 to 1100 nm
  • 測定範囲 90 mW
  • ノイズ解析が出来る
  • 正負ピーク測定/ピークツーピーク測定
  • 製造ライン/フィールドサービス
  • 小型なハンディーで使いやすい
  • バッテリー/AC電源

  • Page 2Miroqro Ltd. 548-11 Suwarashi, Sagamihara Midoriku, Kanagawa 252-0176
    【PT-9610 レーザーパワーメーター Specifications】
    A/D 分解能 "CW+RMS" フルスケール値の0.025%
    A/D 分解能ピーク フルスケール値の0.07%(R1/WB)
    フルスケール値の0.01%(R1/LF)
    フルスケール値の0.01%(R2/WB)
    フルスケール値の0.005%(R2/WB)
    CW測定 最小周波数 10Hz
    カットオフ周波数(-3dB) 500kHz(R1) 1MHz(R2+R3)
    ローパスフィルター LFモード 830Hz(-3dB)、 480Hz(-1.5dB)
    ハイパスフィルター HFモード 280Hz(-3dB)、 480Hz(-1.5dB)
    較正データ ディテクタープラグにEEPROM保存
    測定範囲 手動でR1,R2,R3、もしくは自動設定機能
    オペレーティングパネル 薄膜キーパッド
    ディスプレイ LCD, バックライト照明
    信号入力 9-pin D sub コネクター
    アナログ出力 BNC ソケット
    駆動電源 充電式バッテリー、もしくは外部駆動電源ユニットを使いACオペレーション
    本体寸法 約 20cm x 10cm x 4.5cm (8in x 4in x 1.8in) (L x W x H)
    重量 約 500g(1.1 lb)
    保証 12ヶ月(メーカー基準に準じます)

    【その他、詳細はお問い合わせください】